新書、文庫で勉強する日本史

新書や文庫本で日本史の勉強を始めています。まだまだ入門者だと自覚していますが、私と同様の入門者の方や、高校生、大学生の参考になればと思っています。

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黒田日出男氏の『謎解き洛中洛外図』(岩波新書)

謎解き洛中洛外図 謎解き洛中洛外図
黒田 日出男 (2003/03/20)
岩波書店
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黒田日出男氏の『謎解き洛中洛外図』を読み返した。
改めて、これは傑作だと思う。
このブログは、新書や文庫本で日本史を勉強しようという趣旨なのだが、正に題材としてピッタリの本だ。日本史に興味を持つ高校生や大学新入生には、是非お勧めしたい。
黒田氏も「本書における謎解きが、歴史とか日本史はしょせん暗記物ないしは物知り的知識にすぎないといった、世間や生徒・学生の思い込みを払拭するのにすこしでも役立てば、とてもうれしい」と述べている(p.11)。

洛中洛外図というのは、「洛中・洛外つまり京都とその郊外の景観を描きだした絵画」であり、戦国時代から安土桃山時代までに製作された、いわゆる「初期洛中洛外図屏風」の中で最も重要なものが、米沢藩上杉氏に伝わった「上杉本洛中洛外図屏風」である。

① いつごろ製作されたか
② 作者は誰か
③ 注文主は誰か
④ 誰がいつごろ、上杉謙信にこの屏風を贈ったか
という謎を、黒田氏はものの見事に解いてみせる(正解かどうかは議論があるところだろうが)。
その謎解きの過程によって、実に日本史の研究の過程とはこうあるべきものだということが示されている。このプロセスを案内してもらい、知ることができる本書は、本当に傑作だと思う。

ところで、この上杉本洛中洛外図屏風の成立事情などの論争については、私の尊敬する今谷明氏が大きく影響したそうだ。今谷氏の主張は否定されるのだが、黒田氏の否定の仕方が、礼を失せず、かつ阿らず、うれしかった。

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隆慶一郎の『吉原御免状』

吉原御免状 吉原御免状
隆 慶一郎 (1989/09)
新潮社
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 隆慶一郎の『吉原御免状』を読んだ。
 確かに、はらはらどきどきというのか、面白くて一気には読んだのだが。
 柳生だの宮本武蔵だの、吉原だの。
 しかし、なんだか安易な気がする。

 実は、網野善彦の『歴史と出会う』を読んでいて、その中に、「歴史と小説の出会い」という章があり、隆慶一郎が褒められていたので、それでは一度読んでみようと思ったのだが。
 無縁公界とかいうののイメージがこれでいいのか、どうも疑問が残った。

歴史と出会う 歴史と出会う
網野 善彦 (2000/05)
洋泉社
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