新書、文庫で勉強する日本史

新書や文庫本で日本史の勉強を始めています。まだまだ入門者だと自覚していますが、私と同様の入門者の方や、高校生、大学生の参考になればと思っています。

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佐々木克『岩倉具視』

岩倉具視 岩倉具視
佐々木 克 (2006/01)
吉川弘文館

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 岩倉具視が非常に印象良く描かれている。
 通常では、やはり「陰謀家」のイメージがあるのではなかろうか。
 本当の岩倉具視がどのようだったかは、一概には判断できないと思うが、王政復古前の公家社会での苦労や、維新後の大久保たちとの調整の苦労はなるほどと思わせるものがある。
 歴史上の人物の見直しという点では一読の価値はあったか。

 摂政関白の廃止というのは、考えてみれば、大きなことだ。
 ついつい、明治維新、王政復古の中で当り前のように受け止めていたが、どうしてこのような大革新が可能だったのだろうか。
 この朝廷改革は、もう少し勉強しても面白そうだ。

 この幕末の朝廷での権力闘争というのも、なかなか興味深い。
 安政5年の列参(許可なくして直接参内して意見を述べる行動)と、慶応2年の列参の、それぞれの背景事情や成否の別の理由など、興味深いではないか(p.16~、p.94~)。
 人物としては、鷹司政通(たかつかさ・まさみち)は、文政6(1823)年に関白に就任、安政3(1856)年には辞任し、九条尚忠に譲るが、ほぼ34年も関白の地位にあった政通は朝廷で大きな権力を持ち、佐々木克氏の言うには、「朝廷・公家社会の最高権力者として君臨して、天皇の力さえしのぐ程の実力者であった」というが、関白辞任後も太閤として影響力を振るった(p.9~)。
 関白・左大臣二条斉敬、朝彦親王と、内大臣近衛忠房や晃親王の4人体制は、元治元年から王政復古の政変の直前までの長期政権だったらしい(p.91)。

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