新書、文庫で勉強する日本史

新書や文庫本で日本史の勉強を始めています。まだまだ入門者だと自覚していますが、私と同様の入門者の方や、高校生、大学生の参考になればと思っています。

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犬養道子さんの『ある歴史の娘』

犬養道子さんの『ある歴史の娘』を途中まで読んだ。
犬養道子さんは、1931年の5・15事件で襲撃された犬養毅首相の孫である。1921年生まれとのことなので、5・15事件当時は10歳前か。
この本を書いたのは、「あとがき」に1977年の日付があることから、50代後半の頃かと思われる。

おませなお嬢さんだったようだ。
また、50代後半になっても、その気質には少女っぽさを残しているようで、本書にあまり歴史の勉強のためと思って期待すると外されるかもしれない。
出版元である「中央公論社はそのころ、昭和史をめぐる書物に力をいれはじめていた」ので、著者に執筆依頼もあったのだろうが、「中央公論社の狙いとはうらはらに、私は、書くなら、ただならぬ歴史の綾にまといつかれたひとりの少女の、魂の形成はどのようにして成されたか、そちらの方に重点を置いてみたかった」とのことである(p.543)

一応の昭和史の勉強の後に、息抜きに読む程度がいいのかもしれない。
例えば、石原莞爾などの認識など(p.277~)、まさに典型的な単純素朴のものであって、ご本人の「私は歴史学徒の名にすら値しないアマチュアである」(p.22)というとおりである。
ただ、例えば、学習院出身者の人間関係(p.123~)などは無下に否定することもできないだろうから、参考になる部分はあるだろう。
そうは言っても、この文体、執筆意図からして、相当の資料批判をしないと、これは歴史資料としては使えないだろう。
息抜きに読む程度がいいのかもしれないという所以である。


ある歴史の娘 ある歴史の娘
犬養 道子 (1995/12)
中央公論社
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