新書、文庫で勉強する日本史

新書や文庫本で日本史の勉強を始めています。まだまだ入門者だと自覚していますが、私と同様の入門者の方や、高校生、大学生の参考になればと思っています。

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奥野修司氏の『心にナイフをしのばせて』(文藝春秋)

奥野修司氏の『心にナイフをしのばせて』(文藝春秋)を読んだ。

賛否両論を招く本だろう。
一つには、ストーリーだ。殺害された少年の家族の崩壊する様があまりにもむごいことに重ねて、殺害した少年がその後、弁護士となってかつ謝罪すらしないということで、通常の読者は嫌悪感を抱くはずだ。
もう一つには、この著者がおそらくわかった上で、露悪的な態度さえ見せて、読者に嫌悪感を抱かそうとしているということだ。悪魔に魂を売ったか。この著者の態度も「ノンフィクション」ならば、まず神に裁かれるべきは著者だろう。

奥野氏が、書くということにどのような意義を見出しているのか。著述家としての金銭欲や名誉欲か。書くことによって救われるとか、悦びを得るとかはあるのだろうか。
表現するということが、インターネット世界での表現のモラルの低さに引きずられていくのかもしれない。

このように考えるとき、読書中に文体に感心しないことがしばしばあったことはむしろ、救いとなる。もし、いい文章でこんな本が書かれていれば、もっと混乱させられていただろう。

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奥野 修司 (2006/08)
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