新書、文庫で勉強する日本史

新書や文庫本で日本史の勉強を始めています。まだまだ入門者だと自覚していますが、私と同様の入門者の方や、高校生、大学生の参考になればと思っています。

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黒田日出男氏の『竜の棲む日本』(岩波新書)

 黒田日出男氏の『竜の棲む日本』(岩波新書)を読んだ。

 黒田日出男氏の『謎解き洛中洛外図』に続く岩波新書第2弾。傑作の『謎解き洛中洛外図』にはかなわないが、なかなか面白い。
 中世の人々の宇宙観あるいは世界観というのか、空間観念というのかが解明されていくのに感心した。この手の内容の入門書というのは知らなかった。

 一方、『謎解き洛中洛外図』にかなわないというのは、私の学力のせいなのだろうが、明解性が『謎解き洛中洛外図』に比べると劣るという点に思う。『謎解き洛中洛外図』は結論が、(その当否は議論があるとしても)非常に明らかにすっぱりと示されているのに対し、この本はまだまだ難しい問題が残り、研究すべき宿題を提示して、たくさんの勉強すべき文献を掲げて終わる。
 ある意味では、この本の方が日本史を勉強しようと考える初学者には刺激となるものかもしれない。
 ま、そうすると黒田氏はやはり優れた日本史学習の導き手ということか。

 ただ、二作を比べてもう一つ思うことに、文章が『謎解き洛中洛外図』の方が良いということだ。
 少し、焦って書かれたか、黒田先生。



龍の棲む日本 龍の棲む日本
黒田 日出男 (2003/03)
岩波書店
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